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4. 脈診鍼治療の方針

角貝 釀計東洋医学では、脈診によって”証(しょう)”を決めます。
この”証”によって、治療方針が決定します。

たとえば、呼吸器系が弱い脈で、肩こり、肩の痛み、背中の痛みのケースは”肺経絡”を治療します。

また、腎の脈が弱い脈でお尿水が出にくい、足がむくみやすい、冷え症で疲れやすい体質のケースは”腎経絡”を治療します。

さらに、肝の脈が弱く、細く、緊張した脈で、頭痛、不眠、首の痛み、めまい、長く集中できないケースは”肝経絡”に鍼治療を行い改善します。

最後に、脾の脈が弱く、力なく、緊張した脈で、食事が進まず、胃が痛み、お腹の中央を押すと硬く緊張して痛み、全身倦怠、眠りが浅くすぐ目が覚めてしまうケースは、脾経絡の鍼治療を行い改善します。

最近の臨床で、午後になると頭痛がつらい、朝起きるのがつらく頭が重い、肩から腕の痛み、だるさを訴えるケースです。

この時、手首の脈を取って脈診を行いますと、脈の打つ力、拍動は弱く力のない虚脈(きょみゃく)です。つまり血管内の血流が生体の理想的な圧力、血流より低下している状態を意味します。

これは頭や脳、上半身に充分に血液が供給されていない循環を意味します。この血流の低下を力強い理想的な血流に鍼治療で改善しますと、このようなケースに極めて効果があります。

鍼灸医学では二千年前から健康になるための理想的な血流の状態を明確に確立しています。



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