ツボと鍼治療の解説
首・肩・背中のツボの解説と鍼治療の解説
腰のツボの解説と鍼治療の解説

鍼治療
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K〜M
椎間板ヘルニアの鍼治療
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ギックリ腰の鍼治療
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腰の鈍痛の鍼治療
K〜O
お尻の痛みの鍼治療
角貝釀計  


腰・お尻の代表的なツボの解説と鍼術の技術の解説を詳しくします。

このツボは【腎兪】(じんゆ)と言います。



位置は、第二腰椎の棘突起の下、脊柱の両側で、指幅2本分のところ。ウエストの一番細いライン上にあります。



腰という字は、月に要(かなめ)で腰になっています。
これは、身体の”かなめ”大切なポイントを意味します。
東洋医学では、腎臓の機能はたんに泌尿器の機能のみではなく、生命力(生き抜く力)の根元であり、婦人科疾患、生殖器疾患、精力減退、膀胱、尿道などにおける疾患、耳鳴り、難聴、骨の老化、脳の老化なども腎の衰えと考えます。

また、精神作用では、精と志を蔵し、一身の精力、根気、スタミナの発源地でもあります。

この考え方は、鍼灸医学の独自の考え方です。この捉え方が鍼治療の効果のベースになっているのです。
腎兪の兪は、『腎を治する所』の意味です。
鍼治療で腰の腎兪のツボに鍼を打って効果を上げるわけです。



効能と症状について

この【腎兪】のツボが硬く凝り、異常に緊張した状態(実の所見)や、その反対に、表面はブヨブヨと組織の弾力性が低下して、腰全体の筋肉が弛緩した状態(虚の所見)になると、ツボに反応が現れます。

【臨床の目】

ギックリ腰の発病する2〜3週間前は、この腎兪のツボが硬く凝って、腰全体の筋肉がパンパン二張っていて、筋肉や靱帯に炎症が出やすい状態です。
この時、鍼術で腎兪のツボの血流を良くして硬詰を取り去ると、腰痛の予防になります。

また、腰に痛みが発生したときは、この腎兪の硬詰を取り去ってあげると、腰痛の痛みを消失することが出来ます。
先にお話しした、腰全体の筋肉がパンパンに張った腰痛のケースとは反対のケースもあります。
それは腰全体の筋肉がタブタブと弾力性が低下して、組織全体が弛緩してしまった状態の腰に腰痛が発生するケースもあります。

東洋医学の鍼専門的には、前者のケースは『実証の腰痛』、後者のケースは『虚証の腰痛』とに分かれます。

この時、実証の腰痛に対しては、強めの刺激、太い鍼でも効果が出ます。
しかし、虚証の腰痛は、極めて浅く鍼を打つと、効き目があるケースです。

この様に腰の腎兪の状態によって、鍼の打ち方、鍼の深さ、鍼の太さなどの手法を変化させると、ツボの働きが一層強化されて鍼治療が効果的になります。

  鍼術の技術力は、その人の体質に合わせる手法が大切になります。

このツボは【志室】(ししつ)と言います。別名を【精宮】とも言います。



位置は、腎兪より外側に、指2本分のところ。ウエストの一番細いライン上にあります。



志室のツボは、脇腹から腰椎(つい)の骨に向かって、やや強く押すと腰の深くやお腹に響くツボです。

敏感なツボであり、全身に効果のあるツボです。

この志室は、志(こころざし)の室という意味です。
この志室のツボの力で精神作用の志の根気、持久力、スタミナ源は、このツボの力と深く関係すると考えます。
志室は、『志や根気を強化する所』の意味です。

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腰から足のだるさのケースの鍼治療
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やる気は満々でも身体がついていかないのケースの鍼治療
角貝釀計  


効能と症状について

この【志室】のツボが、硬く凝り、つまった状態(実の所見)や、その反対に、皮膚の表面は組織の弾力性が低下して、タブタブした衰えた状態(虚の所見)の反応があります。

【臨床の目】

この志室のツボが硬く凝り、筋肉が硬詰(コリコリした筋肉の固まり)が出来ると、ギックリ腰、慢性腰痛、座骨神経痛の引き金となります。

特に、ギックリ腰を繰り返す体質の人は、疲労が重なって、この腰の志室や、その上(指幅2本分)にある肓門(こうもん)、肓門の外側(指幅2本分)で第12肋骨下縁にある痞根(ひこん)のツボが硬く凝って、緊張しています。

ギックリ腰を繰り返さない腰にするためには、この腰のツボの血流を良くして、弾力性のある軟らかい筋肉にすることが予防法となります。 鍼治療の手法で改善してあげると効果があります。

また、【志室】【肓門】【痞根】のツボは、神経性胃痛、胃腸炎、過敏性大腸症候群、下痢、婦人科病、生理不順などに良く効くツボもあります。


【鍼術の技術の目】

この志室や痞根のツボに鍼を打つときのポイントは、脊柱に沿って、斜め45度の角度から、脊柱の方向に鍼先を向けて、ツボに鍼を打つことです。

そして、ツボに当たったならば、そこで鍼を一旦止めて、2〜3ミリの幅で鍼を前後に動かして、ツボの硬く凝って、緊張している筋肉を、弾力性のあるツボにしてあげることがポイントです。
この繰り返しで段階を経て改善していくと腰は完全に治っていきます。

志室、痞根のツボを生かす鍼治療の技術(テクニック)です。

このツボは、臨床応用の価値のある奇効を現すツボでもあります。

例えば、やる気は満々でも身体がついていかない時。
風邪がなかなか治らない、下痢や腹痛、食欲がない疲れやすい症状に効くツボです。

慢性過労が続いて身体の芯が重く、元気が出ずにイライラする、眠りが浅く集中力がない時に効くツボです。

 
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このツボは【大腸兪】(だいちょうゆ)と言います。



位置は、左右腸骨稜(腰骨)の最も高い所を結んだ線の中央が第4腰椎棘突起に当たります。それを越えた場所で、左右の指幅2本分の所にあります。


大腸兪は『大腸を治する所』の意味です。
ですから、大腸の病、直腸の病、肛門の病もこの大腸兪のツボで効果があります。

また、この大腸兪のツボの場所は、腰椎(つい)の4番目と5番目の間に当たる所ということで、腰痛症状の最も痛みを感じる場所でもあります。 また、腰痛症のケースに鍼治療で効果のあるツボです。

東洋医学では、大腸と肺臓はペアーを組んで助け合い働いていると考えます。

例えば、皮膚は東洋医学では肺の働きで保っております。肺が弱って皮膚病・湿疹が発病した時、この大腸兪のツボを使うと皮膚病がよく治ります。

東洋医学のツボは、局所の場所の効果だけではなく、それに関連する臓器や働きにも効果を現します。

ここがツボの効果の不思議と、活用するときの人体の奥の深さを痛感させられるところです。
つまり、腰の大腸兪が皮膚の病に効いてしまうところです。

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角貝釀計  


効能と症状について

この【大腸兪】のツボが、硬く凝り、つまった状態(実の所見)や、その反対に、筋肉や組織が衰えて、弾力性がなく力がない弛緩した状態(虚の所見)の反応があります。

【臨床の目】

大腸兪のツボが硬く凝って、つまり、筋肉が異常に緊張して過労が続くと、筋膜に炎症が突然発生して腰の痛みが発生します。
俗に言うギックリ腰です。

また、激しい痛みはないが、鈍い痛みがなかなか消えない、筋々膜性腰痛などにもこの大腸兪のツボに鍼治療は効果的です。

大腸兪のツボの弾力性がなく弛緩して、力のないツボは、虚の所見です。
この状態が長期間続きますと、胃腸病、下痢、過敏性大腸症候群などの症状に鍼治療を行うと効果的です。


【鍼術の臨床の目】

この大腸兪のツボは、体力があり筋肉質で脈力の強い人が腰痛症のケースは、鍼は深く、太い鍼(0.20ミリ以上)で強い刺激を与えて、鍼治療が効果が出るツボです。

その反対に、体力がなく、冷え性で食欲がなく、脈力の弱い人が腰痛症のケースは、鍼は浅く、細い鍼(0.18ミリ)、又は、鍼を打たないで皮膚に接触だけの鍼術、接触鍼や円鍼術で、弱い刺激を与えて効果が出るツボでもあります。

また、知熱灸やお灸で大腸兪のツボの炎症を取り去ると、奇効があるツボでもあります。

例えば、風邪がなかなか治らないで、下痢が続くケース。慢性の胃腸病で食欲がないケース。現代医学的に診断しても病名はつかないが下腹部が痛む、重い<鈍痛>ケース。


このツボは【胞肓】(ほうこう)と言います。



位置は、臀部、第2正中仙骨稜の下の外方、指4本分のところにあります。この部分は大殿筋の起始部に当たります。


胞肓の胞は、女性の子宮や生殖器、泌尿器を意味します。
また、肛門の病で痔出血、脱肛には優れた効果があります。

ED【勃起障害】に、この胞肓は有効なツボです。
また、精力の減退に用いられるツボでもあります。

東洋医学では[勃起障害]を[陽不起]と言います。また、[陽萎](ようい)とも言います。

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効能と症状について

この【胞肓】のツボが、硬く凝り、つまった状態(実の所見)や、その反対に、組織が衰えて、弾力性がなく力がなくタブタブした弛緩した状態(虚の所見)の反応があります。

胞肓は、婦人科疾患に特に効果があり、生理不順、生理痛、子宮内膜炎、子宮後屈の初期には良く効くツボです。

【臨床の目】

漢方では、下腹部に『』(おけつ)、古血が滞って、婦人科疾患の引き金となるという考え方があります。
この下腹部の、古血の滞りを改善する方法に、下腹部の反対側のお尻の血流を良くすると、下腹部の血流が良くなり、婦人科疾患や男女の生殖器疾患、泌尿器疾患に鍼治療の手法が効果があります。


角貝の”ツボ健康”アドバイス】の
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このの考え方は、漢方医学独特の考え方です。
病気の原因を、気、血、水の乱れとし、は血の変動として捉えます。
胞肓のツボには、このを改善する鍼治療を行うと効果があります。

【鍼術の臨床の目】

【気虚体質】(ききょたいしつ)とは:

気力が低下して元気が出ない、手足が冷えて疲れが抜けない、食欲がない、脈が細く力がないなどの症状は、漢方的には『気虚』(ききょ)と言います。

この体質で、生理不順、腰痛、めまい、肩背痛の症状で【胞肓】のツボに鍼を打つ時は、鍼は細い鍼(0.18ミリ)を用いて、深さは浅く打つと効果が上がります。

鍼治療の後に、知熱灸を行って、冷えを取り去ってあげると効果は一層高まります。


現代人はお尻から下半身が冷えているケースが多くなっています。
その理由は、小腸の蠕動(ぜんどう)運動の低下や、冷え、のぼせによる末梢循環の低下が原因しております。
胞肓のツボは、小腸の働きを活発にする作用があります。
冷え性は、腰やお尻の血流と深く関係しています。腰からお尻の血流がよくなりますと、足のだるさ、むくみ、痛みが楽になります。

このツボは【環跳】(かんちょう)と言います。



位置は、お尻の横、股関節部で股関節の外側にできる横絞の外端です。



また、お尻に力を入れるとくぼみが出来ます。そこに【裏環跳】という呼び名でもツボがあります。
どちらもツボの反応が強い方(押して痛む、コリコリと硬く凝っている:実。または、タブタブとして弾力性がない:虚)を取穴します。

この環跳のツボは強く押すと、大腿部(太ももの外側)から足の外側に向かって響くツボです。


上半身の体重を股関節の外側で支えているツボでもあります。
また、腰や股関節を締めて安定させる働きが環跳にはあります。

最近の若い人のケースで、腰痛や座骨神経痛を訴えて来院するケースに、お尻から股関節の筋肉の衰え、弱りが原因して痛みを訴えるケースが多くみられます。腰からお尻、股関節の血流を改善する鍼治療で効果を上げます。



効能と症状について

この【環跳】のツボが、硬く凝り、押すと強い痛みや鈍い痛みがあるときは、環跳のツボの血流が悪い状態です。

この状態が長く続きますと、股関節の痛み、股関節を開く時に痛みが発生するケースがあります。

また、ギックリ腰や腰痛の発病する前に、このお尻の外側の筋肉が異常に緊張している状態があります。
この緊張を取り去ってあげると、腰痛の予防法になります。


【臨床の目】


さらに、座骨神経痛の特効穴で、膝の外側で膝関節の下約1寸にある【陽稜泉】(ようりょうせん)と【環跳】を組み合わせてツボに鍼治療を行うと有効です。

座骨神経痛以外の症状として、太ももから足にかけての筋肉の引きつり、足がうまく上がらない状態などに応用効果があります。

さらに、上半身の肩こり、頭重、めまいなどの症状にもこのツボに鍼治療で有効で応用されると良いです。


【鍼術の臨床の目】

環跳は、お尻の外側のツボであることから、お尻の筋肉(大腿部・中・小殿筋)が厚く多い場所です。鍼の深さは深く打てるツボです。
刺入する角度は45度で、股関節部が大随部の方向に鍼先を向けます。

刺入して目的の深さに達したならば、止めて、そこで2ミリ〜3ミリの幅で鍼先を動かして、血流を良くする鍼治療の手法を行います。

または、浅い置鍼(3ミリ〜5ミリ程度の浅い鍼を10分〜20分、そのまま置いておく)で、股関節の表熱炎症を取り去る手法も有効です。

この手法の後に、『知熱灸』(温かくなったら取り去って、温熱を浸透させるとお尻の痛み、股関節の痛み、座骨神経痛に大変効果がある方法です。) この手法は当院の独自の手法です。



鍼治療には、鬱熱という考え方と手法があります。


現代医学では、炎症として捉えていますが、鍼灸医学では『鬱熱』(うつねつ)として捉えます。

皮下組織に、熱が抜けない状態が身体にはあります。
この『鬱熱』を取り去る手法、技術が鍼術にはあります。

鍼治療の効果・不思議の中に、この熱を取り去る技術があることです。
現代医学は、局所の炎症として対処しますが、東洋医学では、組織、筋肉、皮下組織に『こもっている』『うっ帯』している熱を取り去ることを目的に治療を行い、痛み、鈍痛、だるさ、筋肉の凝り症状、体調不良その他、決定的な病名が付けられない症状、なかなか症状が改善しないなど時に、この鍼術は効果を発揮します。

これは、東洋独自の技術であり、治療法です。

この『鬱熱』(うつねつ)、皮下組織に”こもっている”病的な症状を捉える方法は、指先感覚で捉えます。脈診と皮膚の状態、弾力性で判定が出来ます。
※この判定には、経験と技量が必要となります。

身体は、身体が衰え弱ってくると、鍼灸学的には『虚証』(きょしょう)の状態になり、皮下組織や筋肉組織に、病的な『熱』がこもります。

この鬱熱を取り除く技術、手法が現代医学では決め手のない治療法に、鍼術で有効、効果が出る結果になります。

目標は、鬱熱があるツボ、所見を診断して、その熱(炎症)を取り去る事です。



鬱熱(炎症)に対しての治療法のポイント

基本は、皮膚より5ミリ〜1センチ程度の深さに鍼を入れます。
その時、鍼をすばやく刺入(打って)、目的の深さ、5ミリ〜1センチで抜鍼(鍼を抜き去る)の手法を行います。
<専門的には、早刺早抜の手法術>

鍼の太さは、0.18ミリの太さを使用します。
<鬱熱(炎症)を取り除くときは、細い鍼を使用することが原則です>

接触鍼の手法で、皮膚の表面から0.1ミリの皮膚の表面に鍼で接触して、接触刺激を与える手法を行います。
<この手法で、皮膚の表面の鬱熱や末梢循環を良くします>

知熱灸で、底面5ミリ、高さ7ミリの形状の”もぐさ”で知熱灸を行います。
”もぐさ”が半分程度燃えたところで取り去ってしまいます。
感覚的には、ポカポカと温かい感覚が残る程度で充分効果があります。
<この手法で皮下組織の鬱熱を取り除きます>

知熱灸を取り去るタイミングは、専門的には、熟練を必要とします。
当院では知熱灸の作り方、やり方、取り方をお教えして、自分で出来るようにご指導します。

この手法によって、その人の体質、病症に合った手法を選択して治療を進めます。

現代はストレスや過労、自律神経の失調、末梢循環の血流の低下が原因して様々な症状が発生します。
この様な時、新たなる手法を施す必要があると考えます。


 
当總健鍼灸治療センターに於ける角貝釀計の

脈診・鍼治療の臨床の流れをご紹介しています。

脈診・鍼治療の臨床の流れ


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