ツボと鍼治療の解説
首・肩・背中のツボの解説と鍼治療の解説
腰のツボの解説と鍼治療の解説

▼鍼治療
 
@〜B 頭痛・頭重の痛みの鍼治療
 
@〜C 首の痛みの鍼治療
 
B〜D 肩の痛みの鍼治療
 
C〜F 肩甲骨の内側の痛みの鍼治療
 
B〜E 肩からの腕の痛みの鍼治療
 
C〜H 背中の痛みの鍼治療
角貝釀計  

東洋医学の『ツボ』の歴史は、発生以来、実に三千年の伝統を持っています。
中国から日本に伝来したのは、6世紀飛鳥時代で、最盛期を迎えたのは江戸時代でした。
人体には、主な『ツボ』が頭の先から足の先まで361ヶ所あります。
これは、人体の中を流れる14本の異なる働きからなる【経絡】(けいらく)からなっております。
この縦に貫く経絡(気の通路・ネットワーク)上に【経穴】(けいけつ)、ツボがあるわけです。経絡は、内臓とつながり内臓の弱りは、経絡とツボに現れます。
この経絡上の大切なツボを刺激することによって、鍼治療の効果をあげます。
英語で『ツボ』を【Acu Ponint】と言います。また、経絡を【Meridian】と言います。
『鍼治療』を 【Acupunctur】 と言います。


鍼治療で用いるツボには、(きょ)のツボと、(じつ)のツボがあります。



ツボは鍼専門的には、(きょ)のツボと(じつ)のツボの2通りの反応を現します。
それを具体的にご説明します。
虚のツボとは、ツボを押したときに、ツボに弾力性がなく、タブタブと弛緩して、凹陥下、へこんだ感じがします。

鍼を刺入したときに、鍼先に抵抗感がなく、スーッと鍼が入ってしまいます。
この状態は、組織や筋肉の働きが低下したツボです。また、末梢循環が低下していることを示します。
気血の不足、元気の不足を意味します。
この機能が低下した虚のツボは、弱い刺激を与え、ツボの血流をよくすることが原則です。
(鍼治療専門的には、身体の免疫力、抵抗力が低下してしまい、薬物を飲んでもなかなか改善しない症状のときに、虚のツボに『補法』の手法を加えますと、鍼治療の効果があります。)
この手法によって、内臓の働きを活発にして、身体に元気、回復力を与えます。
機能を高める手法を補法と言います。気血の働きを高めたり、気血を流します。
この考え方は、東洋医学(鍼治療)でのツボに対する考え方です。




これに対して、西洋医学的にはツボの効果がどのように考えられているのかお話します。



鍼灸でツボを刺激すると、筋肉や血管の緊張を緩めて、末梢循環のレベルを良い状態にしますと、痛みやシビレが取れてきます。
ツボの血流が良いと、細胞の代謝や免疫力も強化されて、老化しにくい身体になります。
最近の科学では、ツボを刺激することによって、脳内麻酔物質の一つであるエンドルフィンが分泌されると考えられています。
この物質は、精神ストレスに強い効果があると考えられます。このホルモンは快適ホルモンと言われます。
β(ベータ)エンドルフィンができると、ナチュラル・キラー細胞という免疫細胞の働きも活発化します。
さらに生体の機能を高める働きがあるノルアドレナリンと言ったホルモンにも作用します。
ツボの科学的メカニズムの解明は、まだ始まったばかりです。
鍼治療やツボは、生命力や血流、自律神経、ホルモン、脳と深く関係していると考えられます。

鍼治療の手法は、身体に元気、エネルギーを取り込める力となります。



1981年から角貝釀計が臨床の場で実践している独自の虚のツボと実のツボの鍼治療法をご説明します。



鍼治療の鍼専門家は、この虚のツボに、銀鍼(銀製の鍼)や鍼の太さが極めて細い鍼0.18ミリを使い、深さは、浅く5ミリ〜1センチ前後に鍼を打つ手法を用います。

また、銀鍼を皮膚の表面に0.1ミリ程度、皮膚に接触する程度の『接触鍼』の方法で治療を進めます。
(この方法も全く痛くなく、ポカポカと温かくなる気持ちの良い鍼治療の手法です。)

さらに、『円鍼』(えんしん)という24金製(純金)の、棒状で先端が円形状になっている部分で、皮膚の血行をよくして全身の血行を改善する手法を行います。
(この方法も全く痛くなく、ポカポカと温かくなる気持ちの良い鍼治療の手法です。)

また、『知熱灸』という、底面が5ミリ、高さが7ミリの円錐形の”もぐさ”を作り、ツボの上に置いて、温かくなってきたら取り去ってしまう、知熱灸の手法を行い、血行を改善します。

『本治法』(ほんじほう)という、手足のツボの、0.1〜5ミリ前後、極めて浅く皮膚面に銀鍼を打って、内臓の強化、脈力の強化、生命力の強化、回復力の強化を目的に行う手法があります。
(この手法を用いるときは、手足の大切なツボを使うことが原則です。)
この手法は、極めてデリケートな技術力と経験を必要とする鍼術です。

鍼専門家は、この虚のツボに微妙に対応する手法、鍼の太さ、細さ、深さ、浅さ、角度、熱の浸透度などを変化させて鍼治療を進めます。


ここに鍼術の技術力と病気を治す力があります。また、臨床経験を必要とします。
虚のツボを探す指先の感覚を磨く事が、治療家の最大の目的です。
人間の身体のツボは、生命力、体調、免疫力、ストレス、過労と密接に関係して現れます。
 
例えば、過労やストレスによって身体の血流が低下すると、ツボの反応は、元気のないタブタブと弾力性の低下した状態になり、力のない組織のツボになってしまいます。
この元気のない、生命力、回復力の低下した状態のツボに鍼治療を行います。
鍼を5ミリ〜8ミリの深さに打って、血流を活発にして、元気な筋肉組織、弾力性のある皮膚、艶のある肌に改善する鍼治療を行いますと素晴らしい効果があります。
 



のツボに対応する技術とは
 

実のツボとは、ツボを押した時にツボに緊張感があり、パンパン張っていて硬く、コリコリとした凝った筋肉です。強く押すと、飛び上がるほど痛みを感じるツボです。

この状態は組織や筋肉、神経の働きが亢進して炎症がある状態です。
鍼治療的には、気血が高ぶり、滞って硬結になっている状態です。

特に、自律神経が緊張すると、筋肉がパンパンに張って、ツボの血流が悪くなり、コリコリの硬いツボとなって現れます。
現代医学的には、筋肉の一部に乳酸や炎症、疲労物質が溜まっている状態です。

このコリコリの硬結したツボを、鍼治療で消失させ、ツボの血流を改善すると、筋肉は軟らかくなり、自律神経も調和して、身体に元気が回復してきます。

この機能が亢進した実のツボは、やや強めの刺激を与え、ツボの血流をよくすることが目安となります。
(鍼治療の専門的には瀉法(しゃほう)と言います。)
生体の機能が亢進した状態を鎮める手法、炎症や緊張を取り除く手法を瀉法と言います。
鍼治療の専門家は、この実のツボにステンレス鍼(ステンレス製の鍼)を用いて、鍼の太さはやや太めの0.20ミリ程度の鍼を使用して、やや深めに打つ手法を用いるのが原則です。
(実のツボを瀉することを瀉法と言います。)
   
肩や背中の表面がパンパンに硬く凝った筋肉、実のツボを改善する手法は、応用の技術力が必要となります。
【鍼治療のポイント!】

それは、いきなり深く硬いツボに鍼を打っても効果的ではありません。
段階を経て改善する手法を用いて、凝りを取り去らないと効果がなかなか出ません。

鍼治療の専門的には『陰虚陽実証』(いんきょようじつしょう)と言います。
(この状態は内側が弱く衰えていて、外側、表面に炎症がある状態です。)

【ステップ1の鍼治療】
この時の手法は、最初に、皮膚の表面の浅い所に細い鍼を浅く、第一段階として打ちます。
【ステップ2の鍼治療】
次に、第二段階として、やや太めの鍼を深目に打ちます。

この様に、浅い表面の凝り(病巣)と深い所の凝り(病巣)を。段階を経て改善を加える鍼治療を行うことによって、肩や背中全体の血流が良くなり、痛みや症状は完全に治っていきます。
この手法の研究は、角貝釀計が1979年からの症例の中で確立した手法です。



肩や背中全体に『円鍼』の術を加えて、皮膚の表面の血流を良好に、第一段階で行い、次に深い所の実のツボの凝りを改善する鍼治療の手法を行うケースも多数あります。
   
 
現代はストレス、過労、冷え、内臓の弱りにより、末梢循環が低下して、皮膚の表面は弱ります。しかし、その反対に、筋肉の深い所にこりや病巣が発生します。

鍼治療で、身体の浅い所の血流と深い所の血流の調和を計ることが大切な時代です。

身体の内なる力、治る力は、浅い所の血流と深い所の血流を活発に改善する鍼治療の手法が重要と考えます。


 
重症な筋肉の凝りや症状の改善は、Step by Stepで段階を経て、改善する手法を用いる技量が臨床には大切となります。

ツボを生かす技術力が鍼治療の力となります。


 
当總健鍼灸治療センターに於ける角貝釀計の

脈診・鍼治療の臨床の流れをご紹介しています。

脈診・鍼治療の臨床の流れ




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