自分で手軽に出来るツボをお教えします。
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お腹ツボ押し・健康法(角貝流)その2
 ▼お腹の働きを強めるツボ

東洋医学(漢方)では、『万病は小腸にあり』と言う考え方があります。 小腸の働きが、健康に深く関係していると言うことです。

それは、胃腸で栄養を消化吸収するだけでなく、漢方では、『胃や小腸の働き』を大切に考えます。
特に、小腸の『蠕動(ぜんどう)運動』が活発に働くことが、全身の循環や冷え、代謝と関係していると考えます。
現代は、ストレスが多く、それを胃腸で受け止め、胃腸の働き(蠕動運動)を弱らせております。この小腸、胃の働きを活発にすることが、病気の予防と同時に元気と関係します。
元気の身体は、内臓の働きが活発に働いているからなのです。

また、漢方では、女性のおヘソから下腹部にかけて、血液の循環が悪く、小腸、大腸の働きが衰えると、『』(おけつ)という現象が発生します。それは、おヘソの周囲や下腹部が、押すと硬く、緊張して、下腹部から下半身の血流障害が発生します。
この『』の体質を長期間、そのままでおりますと、『血の道症』や更年期障害、婦人科疾患の引き金になるケースもあります。血の滞りが原因で婦人病になると考えます。

そこで、少しでも自分で、小腸の働きをサポートする手軽な方法、「お腹ツボ押し健康法」をご紹介します。

▼ツボ名と部位
@【関元】(かんげん)と呼びます。
部位は、おヘソより下3寸(親指以外の指4本分)にツボを取ります。 このツボは、別名『丹田』(たんでん)とも呼ばれ、この奥に、元気のもと、人間の生命力、活力が内在している所です。
この丹田を大切にすることが、元気を守ることと考えます。
効能は・ストレス性の胃腸病・過敏性大腸症群・生理不順の改善・下腹部や足先の冷え性・子宮筋腫の予防法・お腹が張ってガスが溜る・お腹をスリムにしたい。

AB【天枢】(てんすう)と呼びます。
部位は、ヘソの横2寸(親指・人差し指・中指を横に並べて外側に開いたところ)にツボがあります。
このツボは、おヘソの横にあり、強く押すと、痛みを強く感じる方がいらっしゃると思います。 お腹の血流がよくない証拠です。これを徐々に軟らかく、弾力性のあるお腹が理想的な状態です。
効能は・便秘体質の改善・冷え性の体質改善・風邪を引きやすい体質・疲れが抜けない・やる気は満々、しかし身体が動かない・ストレスを強く感じる・眠りが浅い。

C(ちゅうかん)と呼びます。
部位は、おヘソとみぞおちの中間にツボがあります。
効能は・ストレスによる胃もたれ・消化不良・神経性の胃炎・胃のむかつき・過労が重なると胃が痛む・お腹が張って苦しい・スリムなお腹を作りたい方・ストレスに強い胃にしたい方。

D【巨闕】(こけつ)と呼びます。
部位は、みぞおちの所に、へこみがあります。そのへこみにツボがあります。
効能は・ストレスで呼吸が浅く、息切れを感じる・みぞおちに圧迫感を感じ落ち着けない・食欲がなく、集中力がない・自律神経の失調・みぞおちと背中が凝る。

▼ツボの押し方
[Step 1]
最初に横になって下腹部の@【関元】のツボを押します。
両手の人差し指と中指の2本を揃えて、指の腹で、ゆっくり力を加えて、押し込むようにに指を入れます。
そして、ゆっくりと力を抜いて、もとの状態に戻します。

[Step 2]
次に、右側のおヘソの横、A【天枢】に両手を移動して下さい。
そこで、先程と同じように、両手でゆっくりと押し、その圧力を加えたままの状態で”の”の字を書くように、クリクリと指先を小さく動かして、深い所の血流をよくします。
この時の回数は、約5回程度行って下さい。

[Step 3]
さらに、左側のおヘソの横、B【天枢】を同じ様に、ゆっくり押します。
特に、左側の【天枢】は、『』の圧痛反応や便秘症の方は、強く押すと、コリコリと硬く触れる方が多くいらっしゃいます。 その硬く緊張している状態を、毎日少しずつ、丁寧にもんでいると、除々に軟らかく、弾力性のあるよいお腹に改善します。

また、ストレスを多く受け止めている時も、お腹は緊張してきます。

[Step 4]
次に、おヘソとみぞおちとの中間、Cに、両手を移動します。
このの下は、胃の中央部にあたります。
両手の指の腹で、ゆっくり押して、抵抗が強く感じた所で止めて、”の”の字を書くように小さく指先を動かして、血流をよくします。

[Step 5]
最後に、みぞおちの中央、D【巨闕】に両手を移動します。
両手の指の腹で、同じ様にゆっくり押して、ツボの血流をよくします。
このみぞおちは、自律神経の緊張と関係する所で、自律神経のアンバランスがある方は、ここが硬く緊張しやすいです。
このみぞおちの巨闕のツボの血流をよくして下さい。


■角貝釀計の一口ツボ・アドバイス■
お腹は、意識してお腹に手を触れて、お腹の緊張、硬さ、軟らかさなどをチェックしましょう。
調子のよい時のお腹の弾力性と病的な時のお腹の硬さ、緊張が自分で分かってきます。
最近の科学研究では、「腸の年齢」があり、腸も老化します。

若々しい腸は、活発に働く、腸にすることが大切です。 鍼治療の専門家は、この腸のツボに1ミリ単位の深さで治療を行います。

根気よくお腹の血流をよくしましょう。



気軽に出来ますので、是非、実行してみてください。

■企業:ダイキン工業株式会社のCD-ROM(GUiA)で紹介されております。(2001年4月)
■著書:角貝釀計・脈力気力健康全書。(ベースボール・マガジン社)P434〜436

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